
インタビュー
プロアニメーター
professional animator
Y.Kさん
プロアニメーター
professional animator
Y.Kさん
Shake Handsを利用しようと思ったきっかけは何ですか?
Q
当時の私は精神的に不安定で、外出することすら困難な日々を過ごしていました。
それでもアニメへの関心は途切れることなく、「いつか自分も、このような作品を創りたい」という憧れを胸に抱き続けていました。ある日、「アニメ制作が学べるB型事業所」とインターネットで検索したことをきっかけに、ShakeHandsの存在を知りました。通所できるかどうか不安はありましたが、「好きなことを仕事にできるかもしれない」という希望が、私にとっての最初の一歩となりました。
Shake Handsで学んだことで、特に役立ったスキルや経験は?
Q
CLIP STUDIOを使った作画やレイヤー管理、タイムシートの扱いなど、現場で必要とされる基本的なスキルを実践的に学べたことは、大きな経験でした。特に、動画と原画の違いや中割りの描き方など、動きを意識した線の描き方を繰り返し学べたことは、今の仕事でも役立っています。
また、実際のアニメ制作案件に関わる機会を通じて、自分の絵が放送作品として使われることの責任と、それをやり遂げた達成感を得ることができました。
フリーランスとして独立するまでに苦労したことは?
Q
私にとって最も大きかったのは、「自分には無理なのではないか」という不安でした。
SNSなどで活躍されているアニメーターの方々を見るたびに、自分と比べては「自分はまだまだだ」と感じてしまう日々が続いていました。しかし、Shake Handsで実際の案件を担当し、納品を通じて「相手に喜んでもらえる」という経験を重ねるうちに、その不安は少しずつ和らいでいきました。
Shake Handsの支援がどのように役立ちましたか?
Q
自分に合ったペースで取り組めたこと、そして何より「一人ではない」と感じられたことが、大きな支えになりました。無理のないスケジュールで通うことができたため、少しずつ生活のリズムも整い、心にもゆとりが生まれていきました。わからないことがあればすぐに相談できる環境があり、技術面だけでなく、人との関わり方についても自然と学ぶことができたと感じています。
独立を目指す上で、特に大切だと感じたことは何ですか?
Q
完璧を目指すよりも、まずは一歩を踏み出すことの方が何より大切だと感じました。
フリーランスという働き方には、特別な才能が必要だと思われがちですが、実際には「できることを丁寧に、責任を持ってやる姿勢」が信頼につながっていきます。技術力だけでなく、報告・連絡・相談や納期を守るといった基本的な姿勢を大切にできる人こそ、仕事を長く続けていけると実感しています。
今の働き方と、以前の自分を比べて感じる変化は?
Q
以前は「自分には何もできない」と思い込んでいましたが、今では「まだ成長できる」という前向きな気持ちを持てるようになりました。生活のリズムも整い、仕事を通じて社会とつながっているという実感があります。何より、好きなことを仕事にできていることが、自分にとって大きな自信につながっています。
フリーランスを目指す人へ、メッセージをお願いします!
Q
「好きなこと」を諦めないでください。たとえゆっくりでも、一歩ずつ前に進めば、必ず道はひらけます。そして、すべてをひとりで抱え込まなくても大丈夫です。
ShakeHandsのように、あなたを信じ、支えてくれる場所があることを、どうか忘れないでください。
たとえ今は信じられなくても、数年後には「挑戦してよかった」と思える日が、きっと訪れるはずです。
これからの目標や夢は?
Q
ShakeHandsで受けた支援を、いつか誰かに返せるような立場になりたいと考えています。
かつての自分と同じように悩んでいる方に、「大丈夫ですよ」と声をかけられる存在でありたいと思っています。そのためにも、まずはアニメーターとして信頼される技術と実績を、着実に積み重ねていきたいと考えています。