就労生の声
実際に働いてみて
実際に働いてみて
どんなふうに感じか
聞いてみました
就労生としてデザインの制作などを行い、現在ピアサポーターとしているスタッフに聞いてみました。
ShakeHandsにはどういう経緯で来られたんですか?
大学卒業後、日常生活を通じて違和感を覚え精神科へ通院したところ、ADHDと診断されました。この診断を受けて、私は専門の精神医療センターへ通うことになりました。この時期は正直、自分のキャリアや未来について多くの不安を感じていました。しかし、センターの医師からShake Handsの存在を紹介されました。芸大の卒業経験や私のクリエイティブな背景が、Shake Handsでの活動に役立つとのアドバイスを受け、私はこちらに参加することを決めました。
ShakeHandsでの就労生としてどんな働き方をしてましたか?
Shake Handsでの就労生としての経験は、私のキャリアの中で非常に特別なものでした。私はグラフィックデザインの部門に所属していました。最初のうちは、線画デザインの仕事や、ポスターのビジュアル制作などを主に行っていました。しかし、時間と共に私の芸大での学びやスキルが認められ、外部のプロジェクトを任せられるようになりました。
また、ADHDの特性を持っていることを開示していたため、働き方にも一定の配慮がありました。例えば、集中力が高まる時間帯に主要なタスクを行うようにスケジューリングされたり、短い休憩を取りながら作業を進めることで、私の最高のパフォーマンスを発揮できる環境が整えられていました。Shake Handsは、私が持っている特性やスキルを最大限に活かせる場所として、私にとって非常に価値のある経験となりました。ここでの経験は、自分自身の強みや価値を再確認する機会となりました。
ShakeHandsに通って何か変化がありましたか?
Shake Handsに通うことで、ADHDという特性を持つ私の自己認識が大きく変わり、多様性を受け入れる文化の中でのコミュニケーション能力が飛躍的に向上しました。さらに、グラフィックデザイン部門での実務経験を通じて、新たな技術的スキルを習得する機会が増え、自分の持つ独特の価値や能力に自信を持つことができるようになりました。
ShakeHandsではどんな配慮を受けていましたか?
Shake Handsでは、私のADHDの特性を十分に考慮して、集中力が高まる時間帯に主要なタスクをスケジュールする配慮をしてくれました。さらに、効率的な作業のための環境調整や必要なツールの提供、そして一方的な指示や批判ではなく、常に建設的なフィードバックの形でのサポートを受け取ることができました。これに加えて、Shake Handsのスタッフや仲間たちが私の特性に対する深い理解を示してくれたことで、安心して働くことができる環境が整えられていました。
将来的な夢はありますか?
Shake Handsでの経験を通じて、私のような特性を持つ人々が、社会での活躍の場を広げるためのサポートをするプロジェクトを立ち上げることです。私自身が経験したように、多様性を理解し、それぞれの特性を活かすことで、多くのクリエイティブな成果が生まれると信じています。そのため、今後は私の経験や知識を生かし、多様性を受け入れる文化を推進する活動や、特性を活かした職場環境の整備を目指していきたいと考えています。Shake Handsが私に与えてくれたチャンスを、他の人々にも提供できるようなプラットフォームを作ることが、私の大きな夢となっています。
これからShakeHandsに来られる方にメッセージをお願いします。
ShakeHandsでは自分おペースで仕事をしていく上でリハビリを行える場所だと思っていましたが、アニメ制作やPCを使用した環境でチャレンジしていくことにより、一層社会的に活躍できる場所へと進化してきていると感じます。
その中で僕自身も、できないことをできるようになるのではなく、より出来ることを伸ばしてゆくようにできればと考えています。
問題を無理やり解決するのではなく、問題を回避するのではなく、問題の裏側にある自分にしかできない可能性、自分の可能性を伸ばしてゆくことに注力していきたいです。
そして就労支援に来られる方々にも、そんな支援をしてゆけたらと思っています。